砂防柵の改善を求めにSFJ有志と藤沢土木へ。
砂浜に設置される砂防柵は道路などへの堆砂を防ぐために不可欠なものです。
葦簀(ヨシズ)や竹簀(タケズ)で作られた砂防柵は、砂浜の見慣れた景色ですが問題なのはプラスチックでコーティングされた針金を多用しており、劣化や破損により砂浜に残されているのが目に付くことです。
マイクロプラスチックなど海洋汚染が世界規模で問題となるなか、2018年鎌倉市由比ヶ浜にシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中からプラスチックが発見されました。
神奈川県はクジラからのメッセージとして受け止め「かながわプラごみゼロ宣言」をし、取組を進めるも県の設置する砂防柵からプラスチックごみを排出していては説得力に欠けます。
一昨年にはSFJより海岸管理者である県土整備局に対して、プラスチックを使わない砂防柵の設置を提案していました。
県土整備局に属する藤沢土木では、提案を受けてプラスチックでなくシュロ縄を使った砂防柵を約50m実験的に設置しており1年が経過したので現場確認へ。
残念ながら風雨に耐えられず切れたシュロ縄が散見されましたが、県の姿勢は評価すべきものであり、今後もプラスチックを使わない砂防柵の実験に取組みたいと前向きな話をいただきました。
本日は県産木材や、孟宗竹などを使った砂防柵を提案してきました。
砂防柵などに堆積した砂は、行政だけでなくローカルサーファーや地域住民などによって砂浜に戻すなどされ海岸線が維持されています。
官民NGOなどと様々な主体が協力し、美しき神奈川の海岸線ランドスケープを確立させたい。
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