森英二 葉山町長に対する問責決議
- 2010.12.10
- 活動レポート
9日、森町長に問責決議が可決された。法的拘束力はないが、これで二度目の問責決議であり議会が長として認めない「不信任決議」までの危険域に達した。
11月25日に判明したごみ焼却施設からのダイオキシン流出、逗葉新道内に建設予定の下水道投入施設建設工事請負契約の議案取り下げに端を発した決議だが問題の根は深い。
どちらも町長公約に関連しており、公約の熟度の低さを露呈しているからだ。
ダイオキシン問題は、選挙公約どおり横須賀市三浦市葉山町2市1町のごみ処理広域化離脱までは選挙で信任を受けたのだから理解できる。ただしビジョンと代替案をしっかりと示す事が前提だ。町長の代替案は「ゼロ・ウェイストを目指す」というもの。理念は共感するが、政策ではない事を強調しておこう。6日、民主党の支援を求めに来た奥様町議も同じことを言っていたので、真意を確かめたが近藤の質問すら理解できなかった。
奥様には4区より支持が決定しているが近藤は反対した事を付言しておく。
ゼロ・ウェイスト(焼却ごみゼロ)を実現するために、ごみ組成30%以上をしめる生ごみ類を堆肥化するため家庭処理機の購入助成費を何万円出すとか、集中処理施設を何年までにどこに作るとか、ごみ組成の20%をしめる植木ごみを資源化するとか期日を決めて具体案を示すのが政策である。(財源も!!)
具体的なゼロ・ウェイスト施策を実施しなかったからダイオキシン流出問題に発展した事は言うまでもない。
建設工事請負工事契約の議案取り下げは、建設予定地を管理する神奈川県道路公社との調整不足に尽きる!!議会説明や新聞各社には、県道路公社から承諾が得られなかったと説明しているようだが県道路公社に相談に訪れたのは12月3日である事を確認している。
葉山町職員も森町長の下ではやる気が出ないようだ。
この事は、逗子市役所職員は近藤のところにかなりの頻度で相談に来るが、葉山町職員はほとんど相談に来ないことから伺いし得る。
愛する葉山町のためなら近藤は力の限り行動する。
ごみ処理も一日100万円もかけて民間に処理委託するなら横浜市に逗子市にかけあう。
県道路公社との調整もいくらでも汗をかく!
葉山の発展の為にいずれも数日内に答えをもってくる事を約束します。
以下、問責決議の全文を紹介します。
「森英二町長に対する問責決議」
平成20年1月に森町長が誕生し、同年5月には2市1町のごみ処理広域化から選挙公約のとおり町長の一存で離脱した。議会としては、議会意思を反故にした町長に対し、ごみ処理に関する将来展望について様々な質問をなげたが、明確な答弁はなく、ただ「ゼロ・ウェイストを目指し、老朽化した焼却炉を補修しつつ、使用する」との答弁を繰り返すのみであった。このごみ問題に関する町長の一連の行為は、財政的裏付けや将来的展望もなく、近隣自治体から訴訟を提起されるなど、町民に対して多大なる不利益を及ぼしている。
また、本年9月14日に葉山町議会は、老朽化した焼却炉のダイオキシン類等の排出に対する町民の検証を求める陳情を、全会一致で趣旨了承し、町民の健康被害及びそれに対する心配と恐怖の払拭を行政に求めていたが、11月25日には、焼却処理施設からダイオキシン類の検出が判明し、焼却処理を停止する事態に陥ったことはゆゆしき問題である。
しかし、そのような重大な状況下においても、森町長は議会への迅速な報告を怠り、「通知をしても事態の変化は何もない」とまで本会議で答弁をした。これは極めて議会軽視の発言であり、つまりは町民への説明責任を軽視していることを裏付けている。
こように、ごみ問題に限っても森町長の姿勢には、町民への無責任極まりない政治姿勢があるが、これまでの幾度とない陳謝と発言の撤回や修正、さらには繰り返し議会答弁を反故にするなど、町民・議会・行政の不信を招く言動があまりにも多く、これらの事態を議会として、もはや看過できない状況にあることを町長は認識すべきである。
さらには、今定例会の本会議に上程された「議案53号 下水道投入施設建設工事請負契約」が、本会議において資料等の不備が指摘され、教育民生常任委員会に付託されたにもかかわらず、委員会開催当日の朝に、議案の取り下げを行うなど、議会審査を冒涜するような行為を許すことは、議会制民主主義の根幹を揺るがすおそれがあると大いに懸念する。
よって、葉山町議会は、森町長に対し、町政の舵取り役としてのリーダーシップが極めて欠如し、町民や議会に大きな不信と不安を招いた一連の責任を強く問うものである。
以上のとおり決議する。
平成22年12月9日
葉山町議会