サンコウチョウは、5月上旬繁殖のため東南アジアなどから訪れる、
非常に長い尾をもつ「姿よし、声よし」と言われる
バードウォッチャー憧れの鳥であります。
朝もやの残る森の中はとても静かな時間が流れていました。
聞こえてくるのは、様々な鳥の歌声と川のせせらぎ,
そして地面を踏み締める自分の足音だけ。
山に入り30分、上流部の川幅は徐々に狭くなるものの水は澄み、
小魚が泳ぐのを確認できました。
山の緑が多く残されている事で保水力が高く川が枯れることは無いそうです。
山の岩肌からは水が流れおち各所に水たまりができており、
サンショウウオの産卵場所にもなっているとの事です。
この小さな川が生命の源であり、川から発生するカゲロウなどの虫が、
鳥たちの餌となり深い森とあいまって楽園を形成していました。
さらに山の奥に進むと10組にも及ぶ人々が表れ、
サンコウチョウの抱卵シーンをカメラに収めていました。
休日には4~5倍の方々が来られるとの事で、専門家である亀岡さんは
抱卵を放棄することを心配されていました。
ベテランウォッチャーは鳥にストレスを与えないように配慮し、
長く止まらないとのことです。。。。。
サンコウチョウは尾羽の長いオスが美しく、皆、オスの抱卵シーンをカメラに
収めようと山に入るそうです。
なんと私はついている事か!!はじめて抱卵を見に行き、
みごとにオスの抱卵シーンを確認することができました!!
目の周りが青く、長い尾羽根は見事で、緑深い山の中で見るサンコウチョウの抱卵はとても幻想的であり、豊かな自然を守り育み次世代に残していかなければと、
あらためて考えさせられるものでした。
往復2時間、約5キロの行程でしたが途中で見た手入れのされない杉の植林地などに手を加えればより多くの生物が森に戻ってくるはずです。
近藤の周りでは、荒れ放題の森に手を加えようという動きが高まりつつあります。
近藤も2002年の市長選落選後、葉山の森に入り間伐をしていた経験がありますが、数人で山の手入れは出来るものではありません。
多くの仲間とともに山に入る準備を整えたいと思います。
(羽を休めるサンコウチョウ・鳥獣保護委員亀岡氏とともに)