ウミガメの産卵と聞いて、いてもたっても居られなくなり、
ほんのわずかな時間でしたが産卵場所を確認してきました。
葉山町役場によると、19日の夜ウミガメが産卵していると話を聞いて
現場に駆けつけると、波打ち際に産卵しており、このままだと波をかぶり
卵の孵化が心配されるということで安全な場所に移動したそうです。
ウミガメの卵は波打ち際より約20メートル離れた場所に移動され、
周りをロープで囲まれていました。
ウミガメの産卵は、鳥などの外敵を避けるために夜間砂浜に上陸し、
潮が満ちてこないほどの高台に穴を掘って
ピンポン玉ほどの卵を一度に100個ほど産み落とし、
後脚で砂をかけて卵を埋め、海へ静かに戻るそうです。
一色海岸でも実際そのような光景があったかと思うと神秘的です。
ウミガメは捕獲・生息環境の悪化などの為、
生息数が減少しいているのが現状です。
今年も6月に逗子海岸で赤ウミガメの死骸が確認されており、
解剖すると多数のビニール袋が腹から出てきたそうです。
死因は、主食であるクラゲと間違えてビニールを食べる事による
窒息か消化障害であると考えられます。
近藤も葉山大浜海岸で赤ウミガメの死骸を発見したことがありますが、
寿命で死んだとは思えない綺麗なカメでした。
国際自然保護連合が作成した2006年度版レッドリストでは
ヒラタウミガメを除く全てのウミガメを絶滅危惧種にしています。
そのような中、ウミガメが一色海岸で産卵したという事はとても喜ばしいことであります。
いつまでもウミガメが産卵してくれるような海であるように、
ビーチクリーンや川そうじなど今後も活動を加速させます。
ウミガメの卵が孵化するのは約2ヵ月後。
きれいな海でウミガメと泳ぐ事を夢見るものです。
今後は水中カメラを持って海中調査も実施しますのでご期待下さい!