現在、神奈川県議会第3回定例会が100日間の日程で開催されており約150億円の補正予算が可決されたのでその概要の一部をお知らせします。
その一つが放射能測定調査体制の強化についてです。
福島第一号原子力発電所の事故により放射線量や放射性物質の現状調査については、国民全員が知りたい情報です。
近藤は、3・11以前より原子力災害対策と放射線量調査体制の強化を求めてきました。
神奈川県には米海軍第7艦隊の本部が横須賀市にあり原子力艦船が出入りしている事から危機管理強化を求めてきた次第です。
具体的には、有事に災害本部となるオフサイトセンターが横須賀基地に近すぎて機能しないという事、放射能による甲状腺被ばくを一定食い止められる「安定ヨウ素剤」の家庭内備蓄をするという事、そして放射線量調査体制を強化するためのモニタリングポストの増設という事についてです。
この事については、近藤HP上にある県政ニュースPDFファイルに一部掲載をしていますのでご確認いただければ幸いです。
原発事故以降、安定ヨウ素剤の情報を入手したい国民が多かったからだと思いますが、HPアクセス数が通常の100倍以上にもなったことは特筆しておきます。
現在開催されている神奈川県議会の定例会において、近藤がかねてより求めてきた、放射能測定体制の強化が実現をしました!
現在神奈川県に14基設置されている空間放射線量を測定するモニタリングポストがあらたに5基と、すでに2基設置されている放射能濃度を測定するゲルマニウム半導体検出器1基を増設する事が決定しました。
総額9千6百余万円で、国からの委託金として全額拠出されますが県当局の今までの対応があっての実現であり率直に評価したいと思います。
新たに空間放射線量を測定するモニタリングポストが設置されるのは以下のとおりです。
県北東部(横浜市港北区)県立岸根高校
南東部 (逗子市葉山町)県立逗葉高校
中央部 (海老名市) 県産業技術センター
北西部 (相模原市緑区)県相模川発電管理事務所
南西部 (小田原市) 県立小田原城北工業高校
新たに放射能濃度を測定するゲルマニウム半導体検出器が設置されるのは、県衛生研究所です。
その他にも、移動式で空間放射線量を測定できるサーベイメーターやエアーサンプラーも各3台配備されることを報告します。