漂流大型クレーン船のその後

大型クレーン船は、長さ65m、幅22m、クレーン2基を搭載。
引き舟は広島県に所在する株式会社の所有で、長さ30m、127トン。
5日以降、業者によるクレーン船の船体等の調査、警察による交通規制、
葉山消防と海上保安庁による巡視警戒がおこなわれ、
7日にはタグボートが到着し海上からの巡視が行われるとともに、
8日からは民間警備会社による24時間の警戒態勢となりました。

その後大型クレーン船は、12日13時過ぎに引き舟会社により海上に復帰し、
長浦港にて大型クレーンを降ろして、台船は横須賀新港へ向かいました。

14日には、漁師やマリーンレジャー関係者と意見交換を行いました。
この時期に行われる、カサゴ網をはれなかったことや、
磯が壊れ魚場を失うのではないかなど、憤りや心配の声がよせられました。
数年前にも葉山町森戸海岸沖にある菜島の離れ磯に船が漂着したことがありますが、
その時にも磯がくずれ魚場を失ったとの話を伺いました。
今回の漂流事故で、大楠漁協の定置網と県が城ケ島沖に設置する浮漁礁にも、
クレーン船及び牽引用のワイヤーが引っ掛かり損傷を与えたと報告を得ています。
既に保険会社による、損害状況の確認が始まっているとのことでありますが、
海がシケているときには出港しないなど再発防止策の強化を求めます。

(磯に漂着した大型クレーン船 2008.12.6)

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