3月18日三浦市沖で発生したパナマ船籍と韓国船籍貨物船の衝突沈没事故により、沈没した韓国船籍から燃料油約400トンの一部が流出し、三浦市金田から横須賀市佐島港付近までの所々で重油が漂着していると県当局から報告がありました。
時を同じくして、近藤の地元である逗子市の仲間からも逗子海岸に重油が漂着していると連絡が! 地理的なことを考えれば逗子に重油が漂着すれば、葉山町にも漂着しているはずである。 地元の愛する海が重油で汚染されているとは耐え難い話である。
近藤は、神奈川県の環境政策全般を統括する環境農政常任委員会の委員長であります。 郷土神奈川の海を守るためにすぐさま事故対策本部に対策を要請。 県は、第三管区海上保安部と連携して薬剤散布などにより油分解をしています。
しかしながら沈没船は、水深100mにあり燃料油が徐々に流出しており対策は容易ではないとのこと。 房総半島西側には事故当日より重油が漂着しており漁業被害は深刻です。 25日には、横浜市金沢区選出議員からも連絡が入り東京湾側でも漁業被害が発生しています。
神奈川県は、安全防災局長を本部長とする事故対策本部を設置するとともに、横須賀三浦県政総合センター所長を本部長とする現地事故対策本部を設置し、構成機関との情報共有、漁協等関係機関への事前周知、連絡体制の確保、現地パトロールを実施しています。 引き続き薬剤散布による流出燃料油の分解をするとともに油の漂着に関する情報収集の継続を図っています。
また沈没船保険会社と漂着油の除去等の対策を調整しているとのことであります。 何とももどかしくて堪らないのですが、行政を叱責するのではなく、いかに海を守るのかということ共に考え協力したいと思います。
近藤は、1997年に発生したナホトカ号重油流出事故で重油除去のボランティアに参加した経験があります。 海岸線一体にひろがるガソリン臭にクラクラしながら柄杓で重油をすくい続けました。洋服についた重油は綺麗になることなく、体についた重油を洗い流すのに1週間かかりました。 現在、事故現場の島根県は10年以上の月日を得て漁業再生しています。
97年のナホトカ号重油流出量は約6000トン、今回は400トン。 最悪の事態を回避するために、沈没船の引揚げも視野に入れ対策を進めていきます。 被害を最小に止めるためには、人海戦術による漂着重油の回収も必要になるかもしれません。
いずれも郷土神奈川の海を守るために、必要であるならば率先して行動します。
最後に、衝突事故で亡くなられた方のご冥福と行方不明者が一日も早く見つかることをお祈りします。
重油漂着情報がありましたら横須賀三浦県政総合センター現地事故対策本部まで。
現在対策に奔走し電話が繋がりにくくなっていることをご理解ください。
現地対策本部046−823−0303