15日、逗子湾にて「磯焼け」対策(ウニとり)を実施しました。
磯焼けとは「海の砂漠化」とも言われ、沿岸部に生えるワカメやアラメ、カジメといった海藻が衰退、消失した状態を指します。
海水温の上昇や、ウニ、アイゴ(魚)などの食害が原因の一つであり、逗子湾西部ではムラサキウニが大量発生し、海藻類がほとんどありません。
2019年より、漁師さんやサーファーに地元の農家、畜産家に地域住民で協力して大量発生するムラサキウニをとり、農業利用などするために葉山牛糞堆肥と混ぜて海山堆肥を作ってきました。
今回は、県立水産技術センターの知見もいただき今後の海藻群の復活などを調査する取組もはじめました!
様々な打合せや調整に奔走しましたが、12日に逗子市がまん延防止等重点措置区域に指定され、ごく少数で調査捕獲をするなど規模を縮小することに。
浪子不動から大崎に広がる磯に2m四方の調査ポイントを3ヶ所に決めて、その付近のムラサキウニを捕獲しました。
2m四方で約10キロものウニがとれた調査ポイントもあり、今後の海藻類の復活を期待します。
磯焼けは日本各地で発生し、県内では三浦半島が目立ち、ここ10年で海藻を餌にしているアワビの漁獲量が100分の1にまで減少しているとの報告もあるほど。
沿岸部の海藻群は、小魚や稚貝の隠れ家でもあり多用な生物が育つ命のゆりかごです。
今後の海中環境の復活や地域農業の振興とともに、地域のつながりが深まればと思います。
今回の取組は、漁業組合の許可を得て実施しており、普段道具を使って魚介類や海藻類をとると罰せられますので承知おきください。
そして多くの協力者がなくして実施できないことです。
小坪漁業共同組合、735style、逗子マリン連盟、逗子30’s、石井ファーム、Sunshine Farm、水産技術センター、逗子警察、海上保安庁、参加そして協力してくれた皆々様に感謝します。
#磯焼け