1月25日付で発行した近藤の県議会ニュースvol.22をブログにもUPします。
増え続ける空き家が地域コミュニティを脅かす。
近年、人口減少社会の進展や少子高齢化の進行等により、全国的に空き家が増加しています(全国で約820 万戸、空き家率は13.5%2013年10月時点)。
県の空き家は約43万戸。この5年間で5万戸増え、総住宅数406万戸の約1割にあたります。
空き家の増加によって風景・景観の悪化や防災・防犯機能の低下、ゴミなどの不法投棄や火災発生の誘発など様々な問題が起きており地域住民の暮らしを脅かす原因となっています。
節税のために管理されず放置される空き家が問題。
空き家には別荘や賃貸用住宅も含むので単純に空き家率だけでは考えられませんが、逗子市17.8%、葉山町15.4%と、ともに神奈川県の平均 10.5% を大きく上回ります。
問題なのは当面使う予定がなく管理が不十分な空き家(グラフのその他)です。こうした空き家が生まれる背景には、土地に建物が建っていさえすれば固定資産税の特例措置の対象となり、税金が安く済むという仕組みがあります。
自治体が空き家の所有者に改善を指導出来るように。
国はH26年11月に「空き家対策の推進に関する特別措置法」を成立させました。県議会は、税制上の必要な措置を講じるように国に意見書を提出しました。
空き家を様々なアイデアで地域の中で活用していくべき。
自治体には、空き家及びその跡地を活用する知恵が必要です。横須賀市では学生用シェアハウスとして活用、山北町等では空き家バンクで転入増を推進しています。
高齢者世帯が自宅を担保にした年金制度の一種であるリバースモーゲージについては再検討すべきです(本県の75歳以上単身者の持ち家は約10万世帯)。地域ごとにあると便利な、NPO法人の活動拠点や子育て等福祉拠点として活用していくべきです。
また逗子葉山は古民家の保存再生を始め、古き良きものへ関心が高い地域です。そうした特性を生かして、入居者自身がライフスタイルに合わせて手を入れられるような移住や、リノベーションして店舗にするなど、この地域ならではの取り組みを進めていきます。
葉山町にある旧・塚原伊勢松別邸を再利用し作られたengawa。2014年からはランチ&カフェ営業の他にギャラリーやレンタルスペースとしても利用できる。
映画を観ながら食事を楽しめる CINEMA AMIGO。住宅リノベーションの先進事例であり逗子の地域文化拠点。(館長の長島さんと)
手話を広く普及していくための『神奈川手話言語条例』が議員提案で成立!
H26年5月に5万人以上の署名を添え、県議会に出された陳情を受け、12月25日の県議会で都道府県で2番目となる「手話言語条例」が議員提案で成立しました(1番目は鳥取県)。
国はH26年4月1日「障害者総合支援法」を施行し、H26年には国際条約である「障害者の権利に関する条約」を批准しましたが、ろう者への支援は未だ不十分です。本条例は手話を普及するための施策を総合的かつ計画的に推進し、全ての県民が互いに理解できる社会づくりを目的としています。
条例の制定を機に、今後も神奈川県の障がい福祉施策等の充実に向けて全力で取り組んで行きます。
日本一高い横横道路、H28年4月値下げへ!
逗葉新道の無料化と三浦半島中央道路整備が前進!
昨年11月5日黒岩知事に対し行った「逗葉新道の無料化と三浦半島中央道路の早期延伸」について申し入れを受け、12月9日に交通量詳細調査が実施されました。
両道は脆弱な三浦半島の道路網を改善するもので、津波など災害時に重要な避難経路となります。
また今後必要となる自治体の相互協力には欠かせません。
逗葉新道は中央道路の着工時に無料化を検討するというのが行政の考えですが、当該地区には葉山町商工会が進める南郷地区活性化事業がH28年開業予定されていることからも実現を急ぎます。
平井竜一 逗子市長、 山梨崇仁 葉山町長、 逗子市商工会会長 湊屋孝之氏、 葉山町商工会会長 柳新一郎氏とともに、 三浦半島中央道路北側区間の早期整備及び逗葉新道の無料化について黒岩知事に要望
三浦半島の交通を改善へ!
H26年12月、県議会から国に首都圏の高速道路料金水準の統一化を申し入れました。
首都圏の高速道路は複数の料金体系が混在し、1㎞当たりの料金は最高が横横道路の44円、最安が第三京浜道路の15.7円と差があります。割高な横横道路周辺では並行する国道16号等が渋滞し、県民生活や経済活動に支障が出ています。
国からはH28年4月の高速料金体系の見直しに合わせて横横道路の料金を引き下げる方針が発表されました。狩場 I.C.〜馬堀海岸I.C.が1,440円→950円(引下率34%)となり、それを基準に各区間・各車種の料金を見直すということです(土日祝日割引・深夜割引は廃止)。
三浦半島の経済活動の活発化や企業誘致の増加、観光客の増加などが期待されます。
国は都心部の渋滞緩和、物流の改善などを目的に主要高速道路を機能的に結ぶ3環状道路(中央環状道路、外環道、圏央道)を推し進めています(H27年度に約8割が整備)。
H32年には釜利谷JCT〜藤沢I.C.が開通予定で、渋滞の多い保土ヶ谷バイパスを通らず、海老名JCT から東名高速などにつながります。
近藤だいすけの県議会ニュースthink&actは
ホームページにてPDFファイルを配信しております。
http://www.kondo-daisuke.jp/